コロナ禍で変わった職場の”集まり方”
リクルートは、リモートワークなど新しい働き方が「職場で集まる」ことへどんな影響を与えたのか、調査しました。
■目的によって「有意義な集まり方」異なる
この調査は今年10月、三大都市圏にある従業員50人以上の企業で働く20~69歳を対象に、「コロナ禍における企業の働き方、職場コミュニケーションの在り方の変化」をテーマに実施しました。
まず、職場での「有意義な集まり方」について聞きました。「情報伝達」を目的とした会議の場合、約4割が「オンラインでも対面でも同じ」と回答しました。一方、ブレーンストーミングや意見交換などを目的とした会議や、雑談などの仕事以外の会話については「対面の方が有効」と回答した人が4割を超え、目的によって有意義と感じる集まり方が異なることがわかりました。
■個人のニーズに合わせた”集まり方”が求められる
また、個人のコミュニケーション志向の違いによって、一部の集まり方が仕事の充実感に影響していることも明らかになりました。「1人で働きたい人」にとって、会議以外の雑談や、飲み会やランチといった集まりが仕事の充実感を下げている一方、「人と協働したい人」にとっては、一対一の打ち合わせやブレーンストーミングなどを目的とした会議が仕事の充実に影響していました。
さらに、リモートワークの推進など、職場のコミュニケーションが変化したことによる中長期的な課題も明らかになりました。上位3位に、「仕事のノウハウが継承されない」「職場の一体感やチームワークが弱くなる」「離職者ややる気のない人が出てくる」があがっています。
課題解決のための工夫では、「日常的に雑談など気軽に話ができる職場風土をつくろうとしている」「会議などで職場のみんなが参加できるよう、発言を促したり意見を尊重したりする」と回答した人が3割を超え、「目的に応じて、対面、オンラインの場をうまく使い分けている」と回答した人は3割弱に留まりました。
写真:アフロ