伝統行事「むこ投げ」雪の中へ…関東在住の夫婦2組が参加 新潟・十日町市松之山
小正月の15日、新潟県十日町市松之山地域に伝わる伝統行事「むこ投げ」が行われました。雪が降り積もる中、ことしは関東在住の2組の夫婦が参加しました。
雪がふりしきる中、担がれる着物姿の男性たち。十日町市松之山地域の伝統行事「むこ投げ」です。
友人や地元の人たちに持ち上げられると、華麗に宙を舞い、ふわふわの雪の中へ…。妻の待つ坂の下へと転がり落ちました。
この「むこ投げ」は集落の娘を取られた腹いせに婿を投げたのが由来とされ、夫婦円満などの願いを込めて毎年1月15日の小正月に行われています。
ことしは松之山出身の親に自分が投げられる姿を見せたいと、関東在住の夫婦2組が参加しました。
東京都在住の岡田文朗さん「飛んでみたら、あっという間に全身が雪の中へ埋まっていて、松之山の雪は、ふかふかでした」
東京都在住の岡田優美さん「今後も、きょうのように手をとりあって2人で頑張っていけたら」
千葉県在住の佐藤貴紀さん「下で家族は見守ってくれていて、いとこや、おじさん、おばさんも来てくれていた。結婚式には呼ぶことができなかったみんなが、そろって節目を迎えられたのはよかった」
千葉県在住の佐藤史織さん「きれいに大きく、いい笑顔で飛んでくれたので、うれしかった」
参加した夫婦は地域の人から祝福を受け、よりいっそう絆を深めていました。