小学校で“熱中症”相次ぐ “梅雨の蒸し暑さ”で気温上昇
17日は梅雨の蒸し暑さの中、各地で気温が上昇し、小学校では熱中症とみられる事案が相次ぎました。福井県では、児童20人が病院に搬送されました。また、東京都内でも児童6人が熱中症とみられる症状を訴えました。
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日中、雲が広がる時間も多かった17日の東京都心。ただ、皇居ランナーから聞こえてきたのは、「きょうは走りにくい」との声でした。
皇居ランナー
「気温が30℃とかでも、カラッとしていると、走りやすいんですけど、きょうは走りにくいと思いますね。ランナーにとっては」
皇居ランナー
「きょう湿度が高くて、すごく暑いです」
スタッフ
「ほんとですか…すみません」
少し走っただけで、スタッフは限界に達しました。
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梅雨の蒸し暑さの中、気温も上昇しました。東京都の狛江第三小学校では、ストレッチャーに乗せられ、救急車に運ばれる人の姿がありました。
警視庁などによると、17日午後0時半すぎ、「児童が熱中症の症状を訴えている」と学校から通報がありました。
当時、5年生のクラスが体育の授業中で、体育館の中を走っていたところ、男女あわせて6人の児童が熱中症とみられる症状を訴えたということです。マスクはしていなかったといいます。うち4人が病院に搬送、症状は軽いということです。
通報があった時間帯、狛江市近くの府中市では25℃を超えていました。
熱中症とみられる児童は、福井県でも。消防によると、17日午前11時ごろ、福井市の湊小学校の教員から、「熱中症と思われる児童がいる」と通報がありました。体調不良を訴えたのは3年生の20人です。
学校によると、3年生は総合学習の授業で17日午前9時から、学校周辺を4キロにわたり散策しました。立ち寄った公園や学校に戻る途中で、次々に体調不良を訴えたということです。通報があった17日午前11時、福井市の気温は27.3℃でした。児童は救急車で搬送されましたが、いずれも命に別条はないということです。
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そして、東京都心では、次第に日差しも強くなりました。
「朝は曇りで、少し涼しくなるのかと思ったら、午後から暑くなって、びっくりしました」
東京の最高気温は28℃で、4日ぶりの夏日になりました。さらに、17日午後2時時点の湿度は67%と、蒸し暑い1日となりました。
「子供、暑がりなんですけど、寒暖差があるので、カーディガンとか必須ですね」
カーディガンを着た子供は、日差しが強くなり、母親がカーディガンを脱がせていました。
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一方、西日本では、さらに気温が上昇しました。京都府舞鶴市では、最高気温が31℃と真夏日に。今年、1番の暑さとなりました。最高気温30.4℃を記録し、同じく真夏日となった福岡市では、県内では最も早いという海開きが行われました。
――たのしいですか?
「たのしいです」
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関東では18日も蒸し暑さが続き、全国的に真夏日となるところが多くなる予想です。引き続き、熱中症に警戒が必要です。