「BA.5」にワクチン効く?……強い「免疫回避」、抗体の効果は“3分の1” 専門家「重症化は一定程度抑えられる」
置き換わりが進む新型コロナウイルスのオミクロン株「BA.5」について、アメリカのハーバード大学が、免疫をよける特徴が強まっているという研究結果を発表。「BA.1」「BA.2」に比べて抗体の効果が少ないといいます。ワクチンの効果はあるのでしょうか?
■感染者の6割超…ワクチン2回接種
有働由美子キャスター
「7日の東京の(新型コロナウイルス)感染者数は8529人でした。その6割以上の5416人が、2回目のワクチン接種を済ませていました。ワクチンを接種しても、今置き換わりが進んでいる『BA.5』への感染を予防する効果はあまりないということなのでしょうか?」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「アメリカのハーバード大学などが、気になる研究結果を発表しています。『BA.5』は、ワクチン接種や過去の感染によってできた免疫をよけてしまう『免疫回避』という特徴が、より強まっていると指摘しています」
「ワクチン接種によって得られる抗体の効果が、同じオミクロン株の系統である『BA.1』や『BA.2』に比べて、『BA.5』に対しては3分の1程度しかない、としています」
■専門家「重症化抑制にワクチン効果」
有働キャスター
「ワクチンを打ってもあまり意味がないということですか?」
小栗委員
「そういうことでもないそうです。専門家も『今のワクチンでも、重症化については一定程度抑えられる』と指摘しています」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「友人も感染したので、増えてきている実感はあります。医療現場も引き続き大変なので、節度ある行動を保ちながら、経済を止めないようにしていきたいと思いました」
「今後『BA.6』『BA.7』と出てくる可能性があるので、いつまでもいたちごっこをしないといけないのかな、と気になりますね」
有働キャスター
「現状を考えると、熱中症も怖いです。なるべくこの日常を続けながら、例えば年配の人に会う時などは特にしっかりガードする。少しでも体調が悪ければ外に出ないなど、やれることをやっていきましょう」
(7月7日『news zero』より)