「SMILE-UP.」裁判始まる…「当事者の会」元副代表を提訴 補償金額めぐり
旧ジャニーズ事務所の性加害問題の補償をめぐり、「SMILE-UP.」が、「当事者の会」元副代表の男性を訴えた裁判が始まりました。
「SMILE-UP.」は、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の副代表だった石丸志門さんに対し、被害者救済委員会が提示した金額以上の賠償をする義務がないことの確認を求めています。
SMILE-UP.側は、救済委員会が算定した補償額と、石丸さんが求める金額は乖離が大きく、調停手続きでも合意に至らなかったことから、やむを得ず、提訴に至ったとしています。
20日の裁判で石丸さんは意見陳述を行い、「SMILE-UP.には莫大な利益剰余金がある」としたうえで、救済委員会が算定した額の10倍、石丸さんが当初、求めていた額からは、10分の1にあたる補償を求めました。
石丸さんは閉廷後、「被害を受けた全ての方々に対する裁判でありたい」と語りました。一方、SMILE-UP.は、「被害者救済委員会と相談しながら話し合いを続け、裁判所のご判断に従って、早期に補償を実施してまいる所存です」とコメントしています。