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気温上昇 “マスク熱”対策を 黒マスクと白マスクの温度差比べてみると…

2022年4月25日 20:30
気温上昇 “マスク熱”対策を 黒マスクと白マスクの温度差比べてみると…

新型コロナウイルス感染拡大のため中止していた豊洲市場での一般向けの見学が、25日、約3か月半ぶりに再開しました。こうしたなか、大分や島根で真夏日となるなど、各地で今年一番の暑さとなりました。この暑さをより不快にさせるのが、マスクにこもる“マスク熱”です。実験では、同じ素材でも、白いマスクと比べると、黒マスクの方が表面温度が高い結果になりました。黒マスクは熱中症のリスクが高いのでしょうか。専門家に聞いてみました。

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東京・江東区の豊洲市場では、「河岸の男たち」の熱気が窓越しでも伝わります。午前5時半すぎには、見学客が続々と集まってきていました。

新型コロナの影響で、一般向けの見学が3度目の中止となっていた豊洲市場では、25日、約3か月半ぶりに2階通路からの見学が再開され、早朝から観光客らが訪れました。

見学客
「(再開)初日? きょうが? ラッキーでした」

見学客
「けっこう面白かったです。早くコロナも落ち着いて、普通の生活に戻ってほしいと思う」

25日、東京都で新たに3141人の新型コロナの感染者が確認されました。14日連続で前の週の同じ曜日を下回るなど、感染の減少傾向が続いています。

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埼玉・秩父市の観光名所でも再開の動きがありました。

芝桜が地面を埋め尽くす“花のじゅうたん”を目当てに、多くの人が訪れる「羊山公園」では、秩父のB級グルメを味わえるブースも出店され、新型コロナの影響で中止となっていた「特産市」が3年ぶりに復活しました。密回避のため椅子を置かないなど感染対策をとった上で、開催されることとなりました。

特産市の客
「この雰囲気だけで楽しいです」

特産市の客
「祭りみたいな感じで、もっとこれから、こういう場が増えたらいいなと思う」

秩父では、今も観光客が完全には戻っていないということですが、「観光地・秩父」の復活につなげたいと意気込んでいます。

イベントに出店 Y'sDining寛齋 齋藤啓通オーナー
「みんなで秩父を盛り上げようと。ガンガンやっていきたいなと」

一方、秩父では25日、24日とは一転して強い日差しが復活し、最高気温28.4℃を記録。芝桜から少し離れた木陰が、特等席になっていました。
暑さをしのぐため、ワンちゃんも、お手製の帽子をかぶっていました。

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25日、東京都心も最高気温26.6℃まで上がり、6月下旬並みとなりました。この暑さをより不快にさせるのが、マスクにこもる“マスク熱”です。

色違いの不織布マスクをつけた2人を、サーモカメラで撮影してみると、黒色のマスクの方が、表面温度が高い結果になりました。

専門家による実験でも、晴れた風のない日に、同じ材質の白いマスクと比べると、黒マスクの方が温度が12℃ほど高くなったということです。

では、黒マスクは熱中症のリスクが高いのでしょうか。専門家に聞いてみました。

温熱環境に詳しい国立環境研究所 一ノ瀬俊明さん
「風速を変えたり、湿り気を変えたりっていう実験を繰り返したんですけど、黒マスクでも安心して着用していただいていいんじゃないかと」

扇風機で早歩きを想定した風速2mほどの風を当てたところ、その差は半分の6℃ほどになりました。また、汗や呼気などの湿り気が蒸発することで表面温度が下がるため、マスクの色による温度差は、それほど出ないということです。

ただ、屋外に長時間とどまる場合などは、日傘を利用するなど、黒マスクに直接日を当てない工夫も重要だとしています。

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