「大寒」迎える20日頃から強烈寒波襲来か
二十四節気の「大寒」を迎える20日(金)頃から、日本の上空には強烈な寒気が流れ込んでくる見込みです。この寒気は、強弱を繰り返しながら来週中ごろにかけて居座る可能性があり、今後の情報に注意が必要です。
■「大寒」の時期に強烈寒波襲来か
20日(金)は二十四節気の「大寒」。“年間を通してもっとも寒くなる頃”を意味しますが、この暦に合わせるように、20日(金)頃から日本の上空にはじわじわと強い寒気が流れ込んできます。
21日(土)には、降水があれば雪になる目安となる、上空1500メートル付近で-6℃以下の寒気が西日本から東日本をすっぽりと覆い、北日本には-12℃以下の強い寒気が流れ込みます。冬型の気圧配置が強まるため、北日本の日本海側から北陸を中心に雪が強まり、強い北風によって吹雪になる所もあるでしょう。
また、全国的に寒さも厳しく、21日(土)には太平洋側の地域でも最高気温が10℃を下回る所が多くなりそうです。22日(日)夜には、寒気は一時的に北上しますが、その後、23日(月)からは、さらに強い強烈な寒気が列島上空に流れ込んできます。24日(火)から25日(水)にかけては寒気のピークを迎え、山陰や近畿北部、関東甲信でも上空1500メートル付近で-12℃以下の強い寒気が流れ込む可能性があります。
■気象庁は早期天候情報を発表
気象庁は16日(月)午後、この時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい低温や降雪量となる可能性が高まっているとして、「早期天候情報」を発表しました。
九州南部と九州北部、四国には「低温に関する早期天候情報」が、中国と近畿、東海、関東甲信、北陸、東北、北海道には「低温と大雪に関する早期天候情報」が発表されています。
北陸と東北、北海道で22日(日)頃から、九州、四国、中国、近畿、東海、関東甲信では23日(月)頃から「かなりの低温」が予想されています。
また、北日本から中国地方の日本海側や、岐阜県山間部、長野県北部、群馬県北部では降雪量がかなり多くなる可能性があるとして、農作物の管理や、水道管の凍結、除雪の対応などに注意を呼びかけています。
■大雪・厳しい寒さに事前の備えを
厳しい寒さや大雪が、少なくとも数日間は続くおそれがあります。昨年末にも新潟県内などでは大雪による大規模な立ち往生が発生しましたが、今回の寒波でも短時間の大雪によって車の立ち往生など大規模な交通障害が発生するおそれがあります。また、着雪や倒木による停電や水道管の破裂による断水など、生活に大きな影響を及ぼす可能性もあります。
まだ少し先の予想であるため、今後の予想で寒気の強さやピークは変わってくる可能性があります。今後の情報に注意し、事前に大雪や厳しい寒さへ備えるようにしましょう。