新幹線の分離はこまちの運転台内部で見つかった金属片が原因か JR東日本が記者会見で謝罪
先週木曜日、宮城県内を走っていた秋田新幹線こまちと東北新幹線の連結部分が分離し、区間運休や遅れが相次ぎました。
JR東日本は、こまちの運転台の内部で見つかった金属片が連結部分を分離させるスイッチを誤作動させたことが原因だとみられると明らかにしました。
JR東日本 新幹線統括本部長 池田裕彦 常務執行役員
「新幹線の安全に対してご心配をおかけしておるところでございます。改めて深くお詫び申し上げます」
JR東日本は、26日午後、記者会見を開き、冒頭で幹部が謝罪しました。
先週木曜日、19日の午前8時ごろ、宮城県の古川駅と仙台駅の間を走っていた上りの秋田新幹線こまちと東北新幹線はやぶさの連結部分が分離して、停車しました。
2つの列車合わせて320人ほどが乗り、約315キロで走行していた際に起きたもので、あわや大惨事でした。
新幹線の区間運休や遅れも相次ぎました。
JR東日本は、こまちの運転台の内部で見つかった金属片が、はやぶさとの連結部分を分離させるスイッチを誤作動させたことが原因だとみられると明らかにしました。
池田 常務執行役員
「かなりの長さを持つ金属片がありましたので、それを実際端子部に接触させて動作確認をしたところ、連結器が分割する動作が再現されたといった結果になっております」
金属片は、今回と同じ系統のこまちの23の列車のうち、11の列車から見つかりました。
車両の製造過程で混入した可能性が高いということです。
今回の列車は、2013年に納入されたもので、JR東日本は当時からあった金属片がたまたまスイッチを誤作動させる部分に触れてしまったのではないかと説明しています。
今後の対策としてJR東日本は誤作動を起こしたスイッチの配線を取り外すことにしていて、こまちの作業は27日までに完了する予定です。