22日、将棋界で最も伝統のある称号、「名人」の就位式が行われました。

「名人」の就位式には名人戦3連覇を果たした、渡辺明二冠が出席し、祝辞や推戴（すいたい）状などが贈られた後、リクエストに応じて副賞としてゲーミング座椅子が贈られました。その意図は…。

名人・棋王 渡辺明二冠「（AIを使った将棋の研究のために）パソコンの前にいる時間が長くなってきて、腰にくるんでそういった負担を軽減しようかなと」

来年の名人戦の挑戦権を争う順位戦A級の戦いには、最年少での「名人」獲得に注目が集まる藤井聡太五冠も参加しています。

名人・棋王 渡辺明二冠「今期の順位戦、藤井聡太さんに注目が集まるのは当然かと思うんですけど、挑戦者争いとかを気にするようになるのは、年明けくらいからかなというのはあります」

渡辺二冠は「将棋への熱量があるうちはなんとかなる。それを大事にして秋の対局や来年の名人戦に向かっていければ」と意気込みを語りました。