クマによる人への被害が後を絶ちません。横手市十文字町の畑で13日朝、85歳の男性がクマに襲われ大けがをしました。クマに襲われてけがをしたのは今年に入って10人目で、過去最多となった去年とほぼ同じペースで増えています。

髙橋勤記者
「現場周辺の畑にはクマのものとみられる足跡がはっきりと確認できます。10センチ以上あるように見えます。」

現場は横手市十文字町木下の畑です。警察や消防などによりますと13日午前8時半ごろ「自宅付近の屋外でクマに襲われた」と家族を通じて119番通報がありました。襲われたのは近くに住む85歳の男性で、腕を骨折するなどの大けがをして秋田市内の病院で手当てを受けています。

猟友会の方
「これ結構大きいクマだな。その足跡見れば。」

男性を襲ったのは体長およそ1メートルのクマ1頭とみられています。現場には地元の猟友会のメンバーが駆け付け周辺の警戒に当たりました。

猟友会と市役所のやりとり
「足跡があるかどっちゃ向いでらが（どっちに向いているか）、その辺りを急がなくてもいいから確認しながら見てけれ。」

現場はJR十文字駅から北西におよそ6キロの民家も多く建ち並ぶ地域で、去年も近くでクマが目撃されています。

猟友会
「ここさ来れば食べ物があり得るんだなと覚えてて来るワケ。学習して。そういうクマでねえかなと思いますけど。」

今年、クマに襲われてけがをしたのは男性が10人目で、過去最多の70人となった去年とほぼ同じペースです。警察と猟友会が周辺の警戒にあたるとともに住民に注意を呼びかけています。