真冬の地震災害を想定 小学校で雪国防災訓練
雪国では冬の災害への備えが欠かせません。秋田市にある小学校では19日、真冬の地震を想定した訓練が行われ、児童たちが寒さの中で避難する際の注意点などを確認しました。
秋田市にある泉小学校では年に3回、災害訓練を実施しています。19日は授業中に大きな地震が発生した想定で行われました。最大震度7の能登半島地震の発生を受けて、県内でも防災への意識が高まっています。
冬の災害で避難する上で大切な事、それは防寒です。氷点下まで冷え込むことや雪が深く積もっていることも想定されます。この時期の訓練は秋田市では雪国防災訓練と呼んでいます。
避難する際の注意点「押さない、駆けない、しゃべらない、戻らない」を心がけて校庭に避難します。凍って滑りやすくなることが多い外の非常階段は避けて、校舎内を最大200メートル移動しました。これも冬場の訓練ならではです。昇降口まで1人もしゃべることなく迅速に避難した児童たち。訓練の時間帯、秋田市の気温は3.7度。前日までの雨でほとんど雪が解けていたこともあって比較的スムーズに避難できました。
住宅街にある泉小学校は全校児童がおよそ400人で全部で18クラスあります。上着を着たり、手袋を着けたりしたこともあって夏場と比べて、全員が避難するまで4分ほど多く時間がかかりました。いざというときに備えて。雪国防災訓練は今月、秋田市内の各小学校で行われます。