「びわ湖大花火大会」開催 “目隠し”フェンス設置に地元が反発する中で…
滋賀の「びわ湖大花火大会」が4年ぶりに開催されました。今年は有料の観覧席が設置された会場の周辺約2キロにわたって目隠しとなるフェンスが設置され、それに反対する地元の自治連合会が“開催反対”を求める決議文を提出するなど、地元が“歓迎しない”中での開催となりました。
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滋賀の夏の風物詩「びわ湖大花火大会」。4年ぶりに行われ約1万発の花火が琵琶湖の水面を彩りました。
ただ、会場周辺には花火大会らしからぬ“異様な光景”が広がっていました。道路にそってずらっと設置されたのは、高さ約4メートルの「フェンス」です。視界が遮られ、その隙間から花火を見る人も相次ぎました。花火が見えづらくなる巨大なフェンス。いったいなぜ必要なのでしょうか。
今回、主催者側は有料の観覧席と道路の間に約2キロにわたって目隠しとなるフェンスを設置しました。見物客が道路に立ち止まるのを防ぐ“安全対策のため”としていますが、思わぬ影響が出ていました。
40年以上住む地元住民(80代)
「全然違う、あれ(フェンス)があるのとないだけで」
イベントをめぐっては、ほかの問題も起きていました。
地元住民
「花火大会の翌日はいつもゴミの掃除が大変。ゴミがすごく散乱しているのは見たことあります」
このため、主催者側は地元の住民以外、有料チケットがない人は来場を控えるよう呼びかけました。
こうした中、今年は地元の自治連合会が“開催反対”を求める決議文を提出していました。
会場前のマンションに住む地元住民
「地元が見れへんような花火大会やったらいらんわ」
今回の花火大会は、地元が“歓迎しない”中での開催となってしまいました。
有料席で見た人
「上がっていってバーン!」
有料席で見た人
「全面真っ黄色になって失神しそうになるくらいすごかった」
大きな混乱は見られませんでしたが、主催者側は次回の開催に向けて住民との話し合いをするとしています。