銀座時計店の強盗事件 少年4人を再逮捕 逮捕直後は互いを「知らない」と話すも…3人は面識あったか
東京・銀座の時計店で高級腕時計などが奪われた事件で、警視庁は少年4人を強盗などの疑いで再逮捕しました。警視庁によると、少年4人は、いずれも横浜市在住で、逮捕直後はお互いのことを「知らない」と話していましたが、その後の捜査で、このうちの3人は面識があったとみられることがわかりました。
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今月8日、東京・銀座の時計店で起きた“仮面強盗事件”。撮影された映像には「演技じゃない? これ」「リアル」という声が…。通りから犯行を見ていた女性がドアをふさごうとすると、仮面をつけた男は「ぶっ殺すぞ!」と暴言を吐き捨て、仲間とともに逃走しました。犯行時間はわずか2分ほどでした。
事件発生から10日後の18日、警視庁は18歳の高校生を含む16歳から19歳までの少年4人を強盗などの疑いで再逮捕しました。4人は銀座の時計店に押し入り、店員らに刃物を突きつけ「伏せろ。殺すぞ」などと脅し、高級腕時計など70点ほど約3億円相当を奪った疑いがもたれています。
日本テレビは、最も近い場所から撮影されたとみられる映像や写真を入手しました。
白い仮面をつけた男がドアをおさえている写真も…。撮影した人は、この男が店内にいる仲間の2人に「あと30秒。まだいける、まだいける」と指示したのを聞いていました。ただ、その声が子どもっぽく聞こえたため、あまり危険な感じはしなかったということです。
強盗事件の直後、東京・赤坂でレンタカーを乗り捨て、近くのマンションに逃げ込んだ少年4人。マンションの5階でベランダを伝って移動するなど逃走を続けました。警視庁は、マンションに侵入したなどとして少年4人を逮捕し、強盗事件との関連を捜査。防犯カメラの捜査で、車での逃走中に人の乗り降りが確認できなかったことなどから、4人が強盗事件に関与した疑いが強まり、18日に再逮捕に至ったのです。
警視庁によると、再逮捕された16歳から19歳の少年4人は、いずれも横浜市在住で、逮捕直後はお互いのことを「知らない」と話していました。その後の捜査で、このうちの3人は面識があったとみられることがわかりましたが、高校生については3人との接点を確認できていないといいます。
警視庁の調べに対し、4人は「知らない」「何も言えません」などと容疑を否認したり、黙秘したりしているということです。警視庁は19歳の少年をリーダー格とみていて、この少年が仲間を集めて犯行に及んだ可能性もあるとみて詳しく調べています。