「シー・シェパード」創設者逮捕…日本の調査捕鯨船に過激妨害 身柄引き渡しの可能性も
日本の調査捕鯨船に対し妨害行為を行ってきた反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者で元代表のポール・ワトソン容疑者が逮捕されました。今後、日本に身柄が引き渡される可能性もあるということです。
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うつむきながら歩く白髪の男。反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者で元代表のポール・ワトソン容疑者です。
日本の調査捕鯨船に対し妨害行為を行ってきた「シー・シェパード」。発炎筒を投げ込んだり、異常接近を繰り返したりと過激な妨害を行っていました。
ワトソン容疑者がビンのようなものを投げる写真なども見つかったことから、2010年、海上保安庁が傷害容疑などで逮捕状を取得。
その直後、ワトソン容疑者は私たちの取材に応じ、こう反論していました。
ワトソン容疑者(2010年)
「逮捕状が出たのは知っているが気にはしない。妨害するのが我々の仕事だ。我々のおかげで鯨が守られ、死なずにすんでいる」
その後、ICPO(=国際刑事警察機構)がワトソン容疑者を国際手配。
2015年に再び直撃した際も…
ワトソン容疑者(2015年)
「ばかげている。私は誰も殺していないし、何も壊していない」
そこからさらに9年の月日が流れ、21日、ワトソン容疑者は逮捕されました。
関連団体のSNSによると、日本の捕鯨船を妨害するため北太平洋に向かう途中で給油のために船着き場に立ち寄ったところ、地元警察に拘束されたということです。
今後、日本に身柄が引き渡される可能性があり、団体はワトソン容疑者の即時釈放を求めています。