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【気象解説】“最強寒波”いつまで? 週末再び大雪に警戒

2025年2月6日 18:01
【気象解説】“最強寒波”いつまで? 週末再び大雪に警戒

数年に一度の強い寒波の影響で、全国広い範囲で大雪が続いています。今後の見通しなどを気象予報士の木原実さんに聞きました。

■“今冬最強寒波”列島に居座る

数年に一度の強い寒波の影響で、連日各地で大雪となっています。大雪の原因となる筋状の雲(=雪雲)が気象衛星ひまわりの映像からも確認できますし、天気図上でも“西高東低”いわゆる冬型と呼ばれる気圧配置となっています。

上空1500メートル付近で「-6℃」、平地で雪となる目安の強い寒気に日本列島全体が。さらに関東から西日本には、一段と強い「-9℃」の寒気に覆われている状態です。この影響で、雪が降っていない東京都心でも、6日(木)朝は今冬一番の冷え込みを記録しました。

■“第2波”7日(金)以降、再び強烈寒波襲来

7日(金)午前9時の天気図では、日本付近の等圧線は「横縞(じま)」模様。一般的に日本海側は雪や雨となり、一方で太平洋側では乾燥した冬晴れとなるケースが多いです。

ただ、8日(土)午前9時の天気図では、等圧線が「縦縞」模様に。この「縦縞」の等圧線に沿うように、寒気がドッと流れ込んでくるため、名古屋など太平洋側の平地でも雪が降る可能性があります。コンピューターの雨や雪の予想でも、7日(金)に日付が変わって以降、次第に九州や四国にも雪の範囲が広がります。北陸などでは、強い雪が降り続く見込みです。

■大雪次のピークは8日(土)か

8日(土)には日本海側を中心に再び大雪となるおそれがあります。特に、すでに大雪となっている地域では、さらに積雪が増える可能性があり、まだまだ予断を許さない状況が続きます。改めて大雪が長く続く影響で、大規模な車の立ち往生や交通障害などが発生するおそれもあります。十分に警戒してください。

雪の降らない東京や大阪でも、朝は氷点下、日中も一桁などしばらく厳しい寒さが続きます。万全の防寒対策をしてお過ごしください。

最終更新日:2025年2月6日 19:00