証券取引等監視委員会の長谷川充弘氏が退任「大きな成果をあげることができた」
証券市場の不正を取り締まる証券取引等監視委員会で、委員長を務めた長谷川充弘氏が13日、退任会見を行い「重大な事件について、刑事告発などで大きな成果をあげることができた」などと語りました。
証券取引等監視委員会・長谷川充弘前委員長「特に悪質で重大な事件については、刑事告発するなど大きな成果をあげることができました」
長谷川前委員長は検察出身で、広島高検検事長などを歴任した後、2016年から6年間、証券取引等監視委員会の委員長を務めました。
在任中は、大手証券会社の副社長らが逮捕され、法人の刑事責任が問われる事態にまで発展した「SMBC日興証券」の相場操縦事件などを手がけました。
長谷川氏の後任には、東京地検特捜部長などを務めた中原亮一氏が就任しました。
中原新委員長は会見で、「現在の経済社会の動きは速く、大きなものと感じる」「新たな事象に対応するため、必要な調査・検査能力の向上などを進めていきたい」と意気込みを語りました。