梨泰院転倒事故から1か月…真相究明は? 韓国メディア「成果がない」警察の捜査遅れ指摘も
158人が死亡した韓国・ソウル梨泰院の転倒事故から29日で1か月です。依然、事故原因は明らかになっておらず、捜査の遅れも指摘されています。
現場の細い路地には規制線はなくなっていますが、今も多くの店が営業していません。壁には多くのメッセージカードが貼り付けられています。
29日は平日で、気温が下がっているにもかかわらず、犠牲者を悼む人の姿がありました。
祈りをささげた親子「二度とこういったことがないようにしないと」「再発防止をちゃんとしてほしい。事故が発生しないように防止してほしい」
事故の犠牲者158人のうち65人の遺族は28日、「遺族協議会」を設立する方針を明らかにしました。遺族らは、「政府に遺族の声を正確に伝え、犠牲者の死の真相を究明し、責任を負うべき人に妥当な責任を問いたい」との考えを示しました。
警察の捜査本部は管轄の警察や自治体の幹部などに対する捜査を進めていますが、証言の食い違いも目立ち、韓国メディアは「成果がない」と捜査の遅れを指摘しています。
事故をめぐる政治の対立も表面化する中でなぜ事故は起きたのか、どうすれば防ぐことができたのか、1か月が経っても韓国国民が求める答えは得られていません。