韓国・梨泰院事故から1か月 遺族らが協議会を設立「真相究明し妥当な責任問いたい」
158人が死亡した韓国・ソウルの梨泰院の転倒事故から29日で1か月です。遺族らは協議会を設立し真相究明を求める一方、政府の対応に不満も募らせています。
事故の犠牲者158人のうち65人の遺族は28日、事故から1か月に合わせた声明を発表し、「遺族協議会」を設立する方針を明らかにしました。
遺族らは、政府の対応について、一部の責任者に対してのみ調査を進めている上、遺族にいかなる説明もしていないと批判。協議会を通して「政府に遺族の声を正確に伝え、犠牲者の死の真相を究明し、責任を負うべき人に妥当な責任を問いたい」との考えを示しました。
一方、警察の捜査とは別に国会でも、証人の聴聞会などを通じ真相究明を図る「国政調査」の実施が決まりました。しかし、調査開始前から事故の責任をめぐって野党は担当閣僚の辞任を求め、与党が反発するなど先行きは不透明です。