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梨泰院事故 女性犠牲者を中傷“ネット2次被害”で初の起訴 韓国

2022年11月17日 16:14
梨泰院事故 女性犠牲者を中傷“ネット2次被害”で初の起訴 韓国

158人が犠牲になった韓国・ソウルの繁華街、梨泰院での転倒事故で、亡くなった女性についてインターネット上で性的に侮辱したとして、韓国の検察当局は20代の男を起訴しました。

■梨泰院事故 犠牲者を中傷“ネット2次被害”で初の起訴

ソウル西部地検は17日、梨泰院の転倒事故で亡くなった女性の犠牲者について、インターネット上で性的に侮辱したとして20代の男をわいせつ物流布の罪で起訴しました。

男は事故翌日の10月30日、インターネット上にこの女性についてのわいせつな内容の文章を掲載。警察が男を特定して14日に送検していました。

梨泰院の事故をめぐっては、インターネット上で犠牲者やケガをした人たちへの中傷が相次いでいましたが、起訴された事案は初めてです。

検察は「2次被害を加え、遺族にぬぐえない傷を負わせた反人権的な事案」だとして、今後も類似の犯罪を厳正に処罰するとの立場を示しています。

■前警察署長 上級庁に“2回、機動隊を要請したが…”

一方、梨泰院の事故をめぐっては16日、現場を管轄する警察署の前署長らが国会に招致されました。

前署長は、事前に少なくとも2回、ソウル警察庁に機動隊の配置を要請したものの、「当日は、集会・デモが多く支援できない」と断られていたと証言しました。

前署長は「機動隊の運用はソウル警察庁に全体の運用の権限があり、署長には権限がない」としつつ、「大惨事を防げず申し上げる言葉がない」と謝罪しました。

ハロウィーンの梨泰院では前年を超える人出が予想された中で、警察の上層部が雑踏の警備をおろそかにした可能性が強まっています。

前署長は、現場への到着の遅れを批判され、すでに警察の特別捜査本部から業務上過失致死傷などの疑いで捜査を受けています。

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