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6月は食品「1515品目」・家電なども値上がり… 一方“うれしい”変化とは

2022年6月2日 2:41
6月は食品「1515品目」・家電なども値上がり… 一方“うれしい”変化とは

帝国データバンクによると、6月は1515品目もの食品が値上がりする予定です。街では、「チリツモで怖い」などの声が聞かれ、埼玉・川口市にある“定価の半額”が売りのディスカウントストアでは都内から買い物に来た人も見られました。一方、6月に入り、うれしい変化もありました。

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東京・渋谷で、6月1日から値上げに踏み切ったファストフード店の利用客に「ランチで食べたもの」を聞くと、800円から840円に値上げされた商品セットの名前を挙げました。

利用客(33)
「改めて言われると、ちょっと高いなって思いますね。知らずに行って『お会計こうです』と言われる分には、『あ、そっか』って思うんですけど。チリツモで怖いなって思います…」

“ちりも積もれば山となる”と、心配する声もあがりました。

別の男性にも、「ランチに何を買ったか」を聞くと――

利用客(23)
「てりやきツイスターボックス。890円だったと思います」

その商品セットも、以前の価格は860円でした。

利用客(23)
「あ~、30円くらい(の値上げ)なんですね。正直、全然気にならないので、(このセットが)1000円とかになったら、他のものにしようかなとか思います」

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一方、埼玉・川口市にある定価の“半額”が売りのディスカウントストアでは、6月から214円に値上げするカップそばが100円と、ほとんどの商品の価格が“半額”に抑えられたままでした。安さを求め、都内から買いに来たという夫婦は──

都内から利用する男性
「小麦系、麺系ですかねやっぱり。そういうのがちょっと上がったんだなあとは、すごく思った」

──実際にカップ麺も手にとっていたが。

都内からの利用する男性
「値上がりしているから、せめて安いところで…と思って」

この店では、在庫処分される商品をメーカーから直接仕入れたり、段ボールでそのまま陳列したりすることで「定価の半額」を維持できています。

帝国データバンクによると、今年、5月までに値上げした食品は4770品目で、6月は1515品目、7月は1619品目、8月以降は2885品目が増える予定です。

値上げは食品だけでなく、大手日用品メーカー、アイリスオーヤマは、6月出荷分から家電・家具などの10%以上の値上げを開始しました。

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1日午後、東京・中野区にある家電販売店を訪ねると、社長がエアコンに紙を貼っていました。

──何を貼ってる?

家電販売店 社長
「品薄になる可能性大だから…」

貼られていた紙は、「エアコン今年は不足の可能性大。今なら在庫あります。お早めに相談ください!」などと品不足を知らせるものでした。

家電販売店 社長
「(上海の)ロックダウンの影響が非常に大きくて、半導体はないし、物流は滞っているし、なかなか商品が送品されてこない」

発注状況をみせてもらいました。

家電販売店社長
「通常であれば、新製品だったらいつでも注文できるけど、5・6月なのに(在庫数の欄に)『0』並んじゃってるね」

メーカー側に在庫がなく、新たな入荷予定日は未定。今後入る新商品については、値上げせざるを得ないといいます。

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6月に入り、うれしい変化もあります。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で新卒採用を中止していた全日空は、6月から総合職の採用面接を3年ぶりに再開しました。卒業後3年以内までが対象で、55人程度を採用する予定です。

さらに、水際対策も緩和されました。1日、成田空港でタイから帰国したという人に話を聞くと、「待ち時間どれくらい減るかなと、ほぼゼロ」ということでした。

1日あたりの入国者数の上限を1万人から2万人に引き上げ、アメリカや中国、韓国など98の国や地域から入国した人は、ワクチン接種の有無にかかわらず、入国時の検査や待機が免除されます。

(6月1日放送『news zero』より)