“当面、医療提供体制ひっ迫続く”専門家会議
新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の専門家会議は、全国的に感染者の減少傾向は続いているものの、入院者数の減少は緩やかで、当面、医療提供体制のひっ迫は続くと指摘しました。
国立感染症研究所・脇田所長「感染者数が現状、減少傾向が続いているが、入院者数みるとすぐには下がっていない」
専門家会議は、全国の感染者数の減少傾向は依然として緩やかで、入院者数も横ばいや、増加している地域もあると指摘しました。
また、入院搬送困難事案が多く、一般医療への負荷も続いているとして、医療提供体制のひっ迫は当面続くと、懸念を示しました。
また、年度末や春休みで人の移動や接触機会が増える影響や、香港や韓国、中国など東アジア地域で感染が急増するなか、水際対策を緩和した影響が今後出てくるのか、注視するとしています。
会議では、国立感染症研究所の分析で、現在、主流のオミクロン株より実効再生産数が26%高いとされる「BA.2」について、来月初頭には7割程度に置き換わり、5月初頭にはほぼ置き換わる可能性があるとの推計も示されました。