すでに品薄も…4月1日から「ヘルメット着用」努力義務 おしゃれな商品も人気に
全ての自転車利用者のヘルメット着用が、4月1日から努力義務となります。販売している店では、すでに品薄状態となっているところも。お店によっては、おしゃれを意識した商品や、ヘルメットを取り付けられる便利なバックパックが人気となっていました。
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30日、ウーバーイーツが東京・南青山で配達員向けに開催したのは、ヘルメットの着用を呼びかけるイベントです。ヘルメットをつけると申告した配達員には、特典も用意。画像認証で5回着用が確認できると、ヘルメット奨励金として現金3500円が贈られます。
4月1日から、全ての自転車利用者にヘルメットの着用が努力義務となります。
30日、東京・世田谷区にある自転車専門店「サイクルベースあさひ世田谷給田店」では、開店から3時間で去年の同じ時期の4倍ほど売れ、多くの棚が空の状態になっていました。
サイクルベースあさひ世田谷給田店 高田順平副店長
「お店開けてすでに3つ動いて(売れて)います。最近はもう品薄なんで、とにかく何でもいいと。変な話、レース用のヘルメットも買われていく方もいるくらいです」
特に人気というのが――
サイクルベースあさひ世田谷給田店 高田順平副店長
「自転車のヘルメットに見えづらいタイプ」
「これが本当にヘルメット!?」と思うような商品も次々と発売されていて、普段の買い物などでも違和感なくかぶることができます。メーカーに話を聞くと――
オージーケーカブト広報 小川裕輔さん
「品薄になっているモデルが一部ございます。『(ヘルメットは)普通の私服に合わせづらい』とか、『ガチっぽい見た目はあんまりだな』という声もあったけど、これならかぶってもいいという認知を進めていきたいと思う」
見た目はおしゃれでもしっかりとしたヘルメットで、自転車に乗るときには帽子のつばを上げて、視界を確保することができます。
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自転車店以外にもヘルメットを販売しているのが、アウトドア用品店です。ロードバイクを楽しむ人だけでなく通勤などで使えるヘルメットも扱っていて、便利なグッズも販売されていました。
モンベル広報部 狩野剛史さん
「自転車のヘルメットを取り付けられるバックパックが人気」
脱いだ後、置き場に困るヘルメットですが、バックパックの「ドライサイクルパック 20(1万5400円)」にはヘルメットをかけるためのフックがついていて、楽に持ち運びができます。自転車に乗る人にはうれしい防水仕様で、夜間の走行に役立つ反射フィルムもついています。さらに、ヘルメットの上にかぶせるレインカバー(3300円)もありました。
モンベル広報部 狩野剛史さん
「(ヘルメットの)穴から水が入らないようにかけるカバーがあります」
努力義務化に合わせて、ヘルメットを購入しに来る人が増えたといいます。
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準備を進める人がいる一方、30日の街では、自転車に乗っている人ほとんどの方がヘルメットを着用しておらず、着けている人は数えるほどしか見られませんでした。
自転車利用者
「これから暑くなってきて、汗かいたりするのも嫌だし、見た目とかもあまり好みじゃないのが多いかなと。結局しないかも」
自転車利用者
「子どもはかぶせようと思うけど、自分自身はどうかなって。転んだことはあるんですけど、特に頭ぶつけたこともないので。髪形が崩れたり(するのが心配)というのはあるんですけど」
暑さや見た目のほか髪形が崩れることを気にする人もいました。
美容室で聞くと、ヘルメットをかぶっても髪をふんわり保てるヒントがわかりました
「HEARTS kagoshima」 橋口愛海さん
「一番はヘルメットを取った後に(整髪剤を)つけられたらいいんですけど、難しい方はマット系のワックスを、ヘルメットをかぶる前に」
髪が短い人は、全体にワックスをつけておくと、ヘルメットを脱いだ後、指で動かすだけで元通りになるといいます。ボブくらいの長さの人は、分け目をジグザグにするのがおすすめだといいます。そして、髪が長い人は風で髪が広がらないよう――
「HEARTS kagoshima」 橋口愛海さん
「三つ編みでゆるく(結ぶ)。外した後の結び跡がつきにくいかな」
いざというとき命を守るヘルメット。努力義務化は4月1日からです。