新型コロナウイルスの制限緩和も進む中、日本を訪れる韓国人観光客が急増しています。かつての中国人とは少し違った“爆買い”や、“日本の食”や“カルチャー”を楽しむ姿が見られました。

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徐々に“あの光景”が戻ってきていました。9日、「MEGAドン・キホーテ 渋谷本店」でレジに並ぶ外国人観光客のカートには、はみ出すくらい大量の商品が入ったカゴがありました。買った商品をバッグの中にぱんぱんに詰め込む観光客の姿もありました。

インドネシアからの観光客
「アイムハッピー」

外国人観光客の“爆買い”です。新型コロナウイルスの感染拡大前は中国人観光客に多く見られましたが、今、多いのは韓国からの観光客です。店内では、韓国語が飛び交っていました。

韓国からの観光客
「これは韓国人が大好きなものです。これはすごくかわいいから買った、かわいいでしょ」

日本政府観光局によると、今年1月には日本を訪れた外国人のうち、韓国人は約4割にのぼっています。

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実際、韓国で聞いてみると、コロナが落ち着いたことで、日本に行きやすくなったといいます。

「1月末に札幌に行きました」

「先週行きました、東京に。常に行きたいです」

韓国の物価と比べても、今は比較的安いため、“爆買い”する韓国人も増えてきているのです。SNSには「日本に行って“爆買い”してきた」と、購入した商品の写真も投稿されています。人気なのは、日本のお菓子やお酒、カップラーメンです。 

韓国からの観光客
「サロンパスは、日本に来ると『必ず買わなければならない』と言われるものなので買いました」

さらに、「効果がある」と言われているという日本の医薬品が特に人気だといます。

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中国人の“爆買い”は、ものも金額もとにかくダイナミックでしたが、韓国人の“爆買い”は少し違っているようです。

東京・原宿にある、“日本のカワイイ”グッズが集まるお店では、コロナ前は中国人観光客が多かったといいますが、9日、店内の半分ほどは韓国人観光客でした。

韓国からの観光客
「カービィ。かわいすぎる」

取材した2人が買った金額は、3718円でした。

キデイランド原宿店・フロアマネージャー　富井彩さん
「韓国の方は、たくさん買うというよりかは目当てのものがあって、それを自分用に買うという方が多い」

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中国人と韓国人の違いは、かつての“爆買いの聖地”にも表れていました。 東京・銀座には、“爆買い”より“日本の食”を優先していた韓国人観光客がいました。

韓国からの観光客
「ラーメン一蘭」
「すしのおまかせ？に行ってみようとしています」

東京・秋葉原には、ゲームセンターやカプセルトイに興味津々の韓国人観光客の姿がありました。

韓国からの旅行客
「アニメが好きで、日本が好きなので、（秋葉原に）観光に来ました」

日本が誇る「世界のアキバ」。“あのカフェ”に行くという人もいました。

韓国からの旅行客
「日本に行ったらメイドカフェに行くというのが、韓国ではやっている」
「もえもえキュン」

家電などの爆買いよりも、アキバの文化を楽しむ人が多かったようです。

戻り始めてた外国人観光客、その勢いは今後、ますます加速するとみられます。