食品の展示会「FOODEX JAPAN」4年ぶり海外企業も参加 韓国の“屋台グルメ”日本市場を狙う
アジア最大級の食品の展示会「FOODEX JAPAN」が開催されています。今回は、4年ぶりに海外の企業が来日して参加。中でも、韓国は特に日本市場開拓を意気込んでいて、キーワードは「屋台」だといいます。
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東京・江東区の東京ビッグサイトで、最新のトレンドが集結した食の展示会「FOODEX JAPAN 2023」が開催されています。
新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを見せ、今年は4年ぶりに海外の企業が来日して参加。世界60の国や地域から新たな食の魅力をアピールしようと奮闘していました。
トマトケチャップで有名な企業「ハインツ日本」が今回、力を入れているのが、進化した冷凍のフライドポテトです。
ハインツ日本・東日本営業部 峯岸裕臣さん
「弊社の特別な技術を使いまして、加熱シートも併用をすることで、レンジでもカリッとおいしくできるように仕上げています」
電子レンジで加熱すると、ふにゃっとしがちなフライドポテトですが、ポテトの水分量を減らすことに成功。冷凍でも揚げたてのようなカリッとした食感が味わえるといいます。
イタリアから参加した企業は、イチオシだという黒い塊を削っていました。実は“削るバルサミコ酢”です。液体のものとは違い、まるでチーズのように料理にかけられるので、見た目のインパクトが演出できるといいます。
さらに台湾の企業からは、日本初上陸だというスイーツが展示されていました。一見、お土産としても有名なパイナップルケーキのようですが、中に詰まっていたのは、なんとキクラゲ入りのあんです。さっぱりとした味わいだといいます。
中でも、日本での市場拡大に力を入れているのが「韓国の企業」です。
韓国農水産食品流通公社 マーケティング部長 ジョン・ヒョンチョルさん
「日本は今、韓国の食品のナンバー1の輸出市場なので、韓国の食が日本でもはやっていますし」
日本での韓国料理やスイーツなどの需要の高まりを受け、今回は70社が参加しました。
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韓国グルメの街、東京の新大久保に行ってみると、若い女性客が集まる店がありました。
そのお目当ては、10円玉の形の生地の中に長く伸びるチーズがたっぷり入った「10円パン(500円)」です。韓国でブームとなっているパンを日本版にアレンジしたものです。
購入客
「ひと目で見栄えがするもの、そういうものに魅力があります」
“映える商品”としてSNSで広まり、注目されているといいます。韓国グルメの魅力を聞いてみました。
購入客
「中毒性がありますよね。『よくこんなおいしいものが思いつくな』みたいな。日本料理にはないおいしさを感じる」
今回の展示会で、韓国の企業がアピールしているものがあります。
韓国農水産食品流通公社 マーケティング部長 ジョン・ヒョンチョルさん
「今回、韓国の食品で、日本で(売りたい)食品トレンドのキーワードは『屋台』」
トッポギやチーズハットグなど、すでに日本でも屋外の店などで味わえる韓国の“屋台グルメ”。それを手軽に味わえる冷凍食品を今後、日本の食卓に広めたいといいます。
韓国に行かなくても、コロナ禍で需要が高まった冷凍食品として楽しんでほしいと意気込んでいました。