東北地方も梅雨入り 制限緩和で傘の売り上げも… 人気は“ぬれない傘”
15日、気象庁は東北地方の梅雨入りを発表しました。行動制限が緩和されたこともあり、今、傘の売り上げが上がっているといいます。人気なのは、“ぬれない傘”だといいます。
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東京都心は朝から厚い雲に覆われ、シトシトと雨が降り続けていました。
「天気がよくないので、気分はあまり晴れない感じ」
「しょうがないよね、梅雨だからね」
秋田県でもすっきりしない梅雨空で、傘を持って歩く人がみられました。15日、気象庁は、東北地方の梅雨入りを発表しました。
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傘が欠かせないこの季節に、東京・目黒区にある傘専門店「Waterfront JIYUGAOKA/TOKYO」には新しい傘を買いにきた多くの客の姿がありました。
傘を買った人
「傘持ってくるの忘れちゃって、急きょ買いに来ました」
傘を買った人
「梅雨の時期だし、常に傘が手放せないという感じ」
専門店にとっては、一番のかき入れ時です。さらに今年の梅雨は去年とは違い、新型コロナウイルスの感染拡大による行動規制が緩和されています。
傘ソムリエ 土屋博勇喜さん
「規制緩和がありますので、倍以上に来客人数は増えている印象はあります」
去年、外出自粛が求められていたこの時期。しかし、今年は行動制限が緩和され、多くの人が外出するようになり、 傘を求める人が急増したといいます。
中でも売れ筋なのが、“逆さ”に閉じることができる、その名も「Sa傘」。最大の特徴は閉じるときにあります。
土屋さん
「ぬれた面が中に入ります」
ぬれた面を内側にしまうことで、自分の服はもちろん、電車などで周りをぬらしてしまう心配がないといいます。
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傘が手放せないこの季節、東京都心では気温も上がらず、最高気温18.7℃(4月中旬並み)と、2日連続で20℃を下回りました。
あいにくの“梅雨寒”に町の人からは、「鍋。冬かなと思うけど」「やっぱりあったかいもの」といった、あったかい食べ物が恋しくなったという声が聞かれました。
そんな需要にこたえ、東京・大田区にある青果店「ベジ屋」ではある工夫が施されていました。
ベジ屋 矢野香澄さん
「普段、白菜はこちらの冷蔵庫に入れています。きょうは気温も低いので、表のこちらに出しています」
鍋によく使われる白菜や大根などの野菜を、通りすがりの客でもみえるよう店頭に陳列していました。
野菜を買った客
「きょう肌寒いですよね。なんかあたたかいもの、肉じゃが」
野菜を買った客は、店頭の野菜をみて、体があたたまる夕飯を決めていました。
ベジ屋 矢野香澄さん
「体正直なので、天気とか気温で食べたいもの変わると思う。天気予報、毎日見て、気温と雨とか、そういうのを配慮して」
野菜の販売方法を、突然変わる天気に合わせて工夫していました。
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天気急変といえば、今月上旬、関東各地で激しくひょうが降り、車が傷つくなどの被害が相次ぎました。そのため、車の修理専門店には依頼が殺到しています。
デントリペアワークス 金枝弘尚代表取締役
「いつもはだいたい10件ぐらいの予約だけど、6倍ぐらいの予約をいただいている」
車の修理は、1台につき1週間ほどかかるということですが、現在、約60台の予約が入っていて、1年先まで埋まっているといいます。
そのため新規の受付を休止にしています。しかし、ひょうの被害による車の修理依頼の電話が毎日かかってくるといいます。
金枝代表取締役
「お店としてもパンクしちゃってて、お客さんをお断りするのが本当に申し訳なくて」
今回のひょうは粒が大きく、修理にも時間がかかってしまうと話していました。
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16日は東日本や西日本では晴れ間が戻り、各地で一気に夏の暑さになりそうです。東京では最高気温が28度の予想となっていて、熱中症に警戒が必要です。