大気不安定 各地で天気急変 都内でも局地的に大雨に…
上空の寒気などの影響で10日、全国の広い範囲で局地的な大雨が降りました。11日も東日本や北日本では大気の状態が不安定で、天気の急変に注意が必要です。
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記者
「午後6時半前の東京・青梅市です。粒の大きな雨が降り続いていて、傘を持っていないのでしょうか、雨宿りをしているような人の姿もみられます」
関東地方では、強い雨を降らせる雨雲が徐々に南下し、東京都内でも、局地的に雨が激しさを増しています。
午後6時ごろ、埼玉県上尾市で撮影されたのは、ジャブジャブと勢いよく音を立てて流れ出る水です。撮影者がカメラを道路へと向けると、水しぶきをあげて車が走行していました。道路の一部が冠水していたのです。
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局地的な強い雨は関東だけでなく、近畿地方でも降りました。10日午後4時ごろ、滋賀県草津市でも突如として激しい雨が降り出しました。屋根の上からしたたり落ちる雨水をよけるように、駐車場へと走り去る人の姿がありました。
上空に流れ込んだ寒気と日中に気温が上昇した影響で、日本列島は10日、不安定な天気になりました。
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“被害の拡大”を心配する声もあがっています。
2日に大粒のひょうが降った埼玉県上里町の長幡小学校では、1週間以上がたった10日も、校舎のいたるところにひょうの爪痕が残っていました。
上里町立長幡小学校 浜名博昭校長
「こちらが給食室で、全面4枚のガラスは全部割れて落ちちゃいました」
この小学校では、先週のひょうによって合計53枚のガラスが破損したということです。また、駐車場にとめてあった校長先生のマイカーも被害を受けました。
浜名博昭校長
「ひょうと、それから上から落ちてきたガラスとかで、こういう状態に」
11日にようやく業者がガラスの修理に来る予定となっていますが、再びの天気急変の可能性に、浜名校長は「怖いし、明日来てみるんですけど、どうなっているか心配ですね」と不安を明かしました。
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11日も東日本や北日本では大気の状態が不安定で、天気の急変に注意が必要です。