【解説】新型コロナ再び増加傾向 一方、熱中症対策も…マスク着用を迷う時は?
新型コロナウイルスが感染拡大傾向にありますが、熱中症も心配な中、場面に応じてマスクを外しているかどうか、実態調査が行われました。
「各地でクラスター」
「マスク外して大丈夫?」
「適切な使い方は」
以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。
4日、各地でクラスターの発生が報告されました。
千葉市では高齢者向け住宅で、利用者と職員あわせて7人の集団感染が確認されました。茨城県では、県内の高校であわせて7人の生徒のクラスターが発生したということです。また、鹿児島県でも薩摩川内市の医療機関で23人の感染が確認されるなどしています。
4日は、全国で1万6808人の感染が確認されました。先月27日と比べて7000人以上の増加です。
感染者が増加している中、気にしている人も多いのがマスクの着用です。
先週、厚生労働省の専門家会議後の会見で、厚労省アドバイザリーボードの脇田隆字座長は「感染者の増加が、マスクが原因という議論はない」と話しました。「夏になってマスクを外す人が増えたから、感染者が増加したという考え方はない」ということです。
改めて国が示しているマスクが必要な場面と、そうでない場面をそれぞれ確認していきます。
屋外でマスク着用が推奨されるのは、会話をするけれど相手との距離が確保できない場合です。距離の目安は2メートルです。
一方、マスクが必要ないのは、相手との距離が確保できる場合です。会話があっても距離があれば、マスクは外していいということです。例えば、「公園での散歩」や「ランニング」では、マスクの着用は必要ありません。
そして、距離が十分に確保できなくても、会話が少ない場合は必要ありません。例えば、通勤、通学で徒歩や自転車で移動する場合、人とすれ違うけれど話さないといった場合は、外していいということです。