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「マルサ」が脱税手口を公表“天井裏の箱の中に1億円”消費税の不正還付など摘発強化

2024年6月21日 17:40
「マルサ」が脱税手口を公表“天井裏の箱の中に1億円”消費税の不正還付など摘発強化

国税庁は、脱税を摘発する査察部、いわゆる「マルサ」が昨年度に摘発した脱税の手口を公表しました。

天井に開いた四角い扉。その先の天井裏からは、複数の箱に入れられた1億1000万円あまりの現金が見つかりました。これは昨年度、国税局査察部、通称「マルサ」が、強制調査で発見したものです。

国税庁によりますと、昨年度、全国で摘発した脱税の総額はおよそ89億円です。

特に重点的に摘発したのは、免税取引を悪用するなどした消費税の不正還付だということで、高松査察課長は、「不正に国庫からお金を盗みだす極めて悪質な行為」だとして、引き続き摘発に力を入れるとしています。

脱税手口は近年、複雑化していて、メールなどに残されたデジタルデータの解析や、海外取引での脱税で、証拠が海外にある場合などの対応が課題だということです。