東日本大震災から14年 未来の命を守るため…町有化の震災遺構 宮城・南三陸町
東日本大震災の発生から11日で14年。宮城県南三陸町から中継です。
あの日失った大切な人やふるさとを思い宮城県内も祈りに包まれています。11日朝、仙台市若林区の海岸では、のぼる朝日に祈りを捧げる人の姿がありました。
「この日を過ごせなかった人たちに向けて私たちも強く生きていこうという思い」
宮城県内では、9544人が亡くなり1213人の行方がいまも分かっていません。
震災復興祈念公園に赤い鉄骨だけが残して立っているのは、震災遺構の旧防災対策庁舎です。12メートルほどの建物の屋上まで津波に襲われ、最後まで避難を呼びかけた町の職員ら43人が犠牲となった場所です。
一時は遺族への配慮から解体を決めたものの、町は去年7月から町有化を始め、震災を知らない世代への伝承に活かそうとしています。
未来の命を守るために被災地の歩みは続いています。
最終更新日:2025年3月11日 12:19