養殖のトラフグ8万5000匹が“大量死” 暑さ続き「赤潮」発生し… 熊本
熊本県の沖合で、養殖のトラフグが大量に死ぬ被害が出ています。
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熊本県津奈木町の沖合。生けすには、大量の白い物体が浮かんでました。実はこれ、養殖されているトラフグです。
養殖業者によると、これまでに合わせて、8万5000匹が死んでいたといいます。
回収作業の準備でしょうか。船をつけて作業をする漁業関係者の姿も見られました。
養殖されているトラフグが大量に死んだ原因は、魚介類に有害なプランクトン「カレニア ミキモトイ」による赤潮が発生していたことでした。
海岸を見てみると、水中が濁り茶色くなっていることがわかります。
――一帯まで赤くなるのは過去あった?
地元の漁師
「ここ7、8年なかったね。(被害にあった)2年魚、3年魚というのが出荷前の魚ですから、(養殖業者にとって)ダメージは大きいですよね」
この海では、先月27日から赤潮警報が出されていて、具体的な被害の報告は今年度、初めてです。
熊本県水産研究センターによると、赤潮は水温25℃を超えたあたりから大規模発生するといわれているそうです。今後も暑い日が続くため、赤潮が広がる可能性もあるということです。
県は8日、危機管理対策本部を設置。養殖業者に対し、早期出荷やえさ止めなどの対策をとるよう呼びかけています。