猛暑で車の修理依頼や自転車のパンクが増加 福井では「ブランドサバ」が…
25日は全国の広い範囲で再び強い日差しが戻ってきて、各地で35℃以上の猛暑日も観測しました。こうした中、猛暑により自転車のパンクが増えるなど、さまざまな影響が出てきていました。
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うだるような暑さが続いた25日。35.3℃の猛暑日を記録した埼玉県越谷市では、日陰にいても日傘をさす人も現れるなど、まさに日傘が欠かせない1日となりました。
これからプールへ向かうという子供は――
小学3年生
「きょうはいつもよりちょっと暑いかなって。外出たときからのど渇いて、これ(飲み物)すぐ買ってもらって」
暑い街で知られる熊谷では、最高気温36.1℃と体温並みの暑さを記録しました。
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東京都心でも厳しい暑さとなりました。この暑さが続くことでより過酷になるのが車の修理です。
セイビー 整備士 矢澤洋志さん
「外なのでマスク(をはずしても)いいですか?」
熱中症対策のため、作業はマスクを外して行うといいますが――
セイビー 整備士 矢澤洋志さん
「結構、汗っかきなもんですから、つらいはつらいですけど。メガネもドロドロになっちゃいましたけど」
今回の修理は、暑さによってエアコンなどを動かす発電機の部品が故障したといいます。
実はいま、こうした出張での修理依頼が増加していて、東京・六本木にあるSeibiiのコールセンターでは、今月は去年に比べ、修理などの依頼が約2倍になっているといいます。
セイビー 千村真希取締役
「梅雨明けが早かったという部分と、暑さがいきなり出てきたことかなと思いますし、行動制限が3年ぶりに解除されて、車を動かす機会が増えた。これが大きな要因かなと思います」
長距離ドライブする車が増えたところに、急な猛暑が続いたことで、故障する車が増えたということです。
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自転車にも暑さの影響が出ていました。
サイクルオリンピック墨田文花店 芦田信治さん
「暑いと、ゴムですから熱をもったり、あと空気がチューブですから(暑さで)膨張して、空気入れすぎてバーストする可能性」
「サイクルオリンピック 墨田文花店」によると、暑い日は熱で空気が膨張するため、いつも通りに自転車のタイヤに空気を入れると入れすぎになってしまい、パンクが増えているといいます。
25日も午前中だけで、パンクの修理は10件あったそうです。どのようにしたらパンクを防げるのでしょうか。
サイクルオリンピック墨田文花店 芦田信治さん
「空気は2~3週間に1回点検して、少なかったら入れていただきたいのと、押してちょっとへこむくらいが適正なんですけど、空気圧がしっかり入っているか、それだけでもパンクの原因は防げます」
段差をゆっくり下りることや、日陰を走ることも有効だということです。
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猛暑の影響は意外なところにも出ていました。
福井県小浜市のブランドサバである「よっぱらいサバ」には、深刻な状況が起きていました。「よっぱらいサバ」は酒かすをエサに混ぜているため、生臭さが少ないのが特徴です。今月初め、養殖業者がいけすを確認すると――
田烏水産 横山拓也代表
「全く死んでいなかった、1500尾くらいいるいけすから5尾ほど死体が浮いていまして、それまで全く健康だったというか、そういう兆候がなかったところだったので」
サバはもともと暑さに弱いといいます。先月末の猛暑によって、例年にはない海水温の急上昇が起こり、いけすのサバが死んでしまう事態が起きました。そのため、田烏水産では急きょ、今月から魚体に負荷がかかる水揚げをやめ、出荷停止の措置をとりました。
田烏水産 横山拓也代表
「(最近は)雨のおかげで海水面の表面はちょっと温度が下がった。あとは海水温の推移を見ながら、サバの様子を見守るしかない」
エサを与えると水温の高い海面にきてしまい、体に負担がかかり死んでしまう原因になるため、今はただ見守るしかないということです。