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“認知症”医師の死亡診断書100枚超押収、殺人隠匿か 青森・みちのく病院理事長ら逮捕

2025年2月15日 11:49
“認知症”医師の死亡診断書100枚超押収、殺人隠匿か 青森・みちのく病院理事長ら逮捕

2023年、青森県八戸市のみちのく記念病院で起きた殺人を隠ぺいしたとして、医療法人の理事長と主治医の男が逮捕された事件で、認知症の疑いで入院していた医師署名の死亡診断書が100枚以上押収されていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。

みちのく記念病院を運営する医療法人の理事長、石山隆容疑者(61)と、弟で医師の石山哲容疑者(60)の身柄が15日、検察庁に送られました。

事件は2023年3月に病院に入院していた男が、同じ病室の男性を歯ブラシで刺して殺害しました。石山隆容疑者と石山哲容疑者は死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を遺族に交付するなどして、事件を隠そうとしたなど犯人隠避の疑いが持たれています。

この死亡診断書には当時、認知症の疑いで入院していた医師の署名があり、この医師の名前が書かれた死亡診断書が100枚以上押収されていたことが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。

そのうちの半数以上の死因が「肺炎」で、捜査当局は虚偽の診断書作成が常態化していたとみて調べています。

最終更新日:2025年2月15日 11:49