タイで“爆売れ”ナゼ? 日本の中古品“争奪戦”も……人気のワケとは『every.気になる!』
タイ・バンコク郊外にある日本の中古品のみを扱う店には行列ができ、開店待ちのお客さんが一斉にダッシュして争奪戦も…。雑貨やアニメグッズ、古着など日本からの輸出品が“爆売れ”状態です。ニッポンの中古品がこれほどまでタイ人を“魅了”するワケとは?
タイのショッピングモールでは、驚きの光景が…
気になる!班
「あいた!あいた!」
「すごいすごいすごい!」
開店と同時に、カゴを持ったお客さんが一斉にダッシュ。次々と商品をカゴの中へ入れていきます。
気になる!班
「机の中に完全にもぐっている人が…真剣そのもの」
現地の人が求めていたのは…
お客さん
「日本の中古品は安いし、質もいいです」
日本で使われ、タイに送られてきた、中古品です。
施設を運営 ギークスリテイリング 矢内祥一郎 社長
「日本から仕入れを増やしておりますけど、需要はまだまだあるかなと」
中古の「アニメグッズ」を扱う店では…
店のスタッフ
「いらっしゃいませ」
気になる!班
「棚がすごい!棚がすごい!」
「全部とってる!えぇ!!」
神奈川県平塚市に置かれたコンテナ。中を見せてもらうと…
気になる!班
「隙間なくあります」
コンテナに隙間なく入っていたのは、家具などの「中古品」です。
買取業者 LALC 石井省吾 社長
「これは全部タイに送ります」
気になる!班
「どういう理由でタイに?」
買取業者 LALC 石井省吾 社長
「タイで人気があるからというのが一番大きい」
この会社では、日々、個人や企業から買い取った中古品をコンテナで保管。タイへ毎月約40トンを輸出しているといいます。
そこで向かったのは、バンコク郊外にある“日本の中古品のみ”を扱うショッピングモールの一角。なかには、雑貨店やアニメグッズ店、古着店などがあります。
広々としたフロアに大量の食器などが並ぶ雑貨店には…
田中純平 記者/NNNバンコク
「こちらに人気だという日本人形がたくさん置いてあります」
「トロフィーがたくさんあるんですけど、人の名前も書いてあります…これ買ってどうするんだろうな…」
毎週土曜日には新しい商品が並ぶとあって、開店前から長蛇の列が。そして…
気になる!班
「あいたあいた!すごいすごいすごい!走ってる!」
カゴを持ったお客さんが一斉に店内へ。ニッポンの中古品の“争奪戦”が行われるのです。机の下にもぐりこみ、必死に商品を探します。
買った物を見せてもらうと…
お客さん
「招き猫が好きです。日本の招き猫。家にたくさんあります」
お客さん
「日本のモノを集めています。日本の風景や模様が細かいところまで表現されている。精密でいいです」
フォークやスプーンを品定めしていた人は…
お客さん
「(日本の中古品は)使い心地がいいし、長持ちします」
さらに激しい争奪戦が起きていたのが、アニメグッズ店です。
店のスタッフ
「いらっしゃいませ」
気になる!班
「おー」
開店後、店の奥へ真っ先に向かう人もいれば、手前の棚に狙いを付けた人も…
気になる!班
「棚がすごい!棚がすごい!」
「全部とってる!えぇ!!」
小さなフィギュアを“独り占め”…。
タイでは日本のアニメが大人気。キャラクターのぬいぐるみがカゴいっぱいに。
お客さん
「日本のアニメが好きです。子どもの時からみていたので」
小さなフィギュアを“独り占め”した男性に、こんなに買う理由を聞くと…
お客さん
「フリーマーケットで売ります」
ほとんどをナイトマーケットなどで販売するといいます。
――ここで問題です!この店の中古品、一つ一つに値札がついていません。売り方に特徴があるのですが、それはなんでしょうか?
森アナウンサー
「さあ、斎藤さん。売り方の特徴はなんでしょう」
齋藤キャスター
「その場で交渉ですかね?」
陣内アナウンサー
「グラムで」
鈴江アナウンサー
「ドン!と重さで量っているのでは」
森アナウンサー
「正解はこちらです!」
タイで人気の日本の中古品。レジでスタッフが商品を乗せていたのは…「量り」です。
森アナウンサー
「そうなんですよ」
ということで正解は、重さで料金を決める「量り売り」でした。どんなものでも100グラムあたり50バーツ、日本円で約210円。
お客さん
「値段も安いし、たまに新品のようなものもあります」
店では売れ残りが出ないよう、頻繁にセールも行っているということです。
新たな中古市場を開拓しようと日本のリユースショップも先月、バンコクに新店舗をオープンしました。(セカンドストリート セントラルワールド店)
並ぶのは“高価格帯”のブランドバッグや洋服など。“偽ブランド品”が横行するタイでは…
(2nd STREET THAILAND 方山明人 代表取締役社長)
「日本のリユース商品に関しては状態も良く、特に真贋姓の安心感もありますので」
「日本企業」の“信頼”が強みになると追加出店したといいます。
お客さん
「これはクリスチャンディオールよ。それがこの値段(約8600円)最高!」
今後もタイで店舗を増やす予定だということです。
(9月3日『news every.』より)