京急百貨店「伊勢定」うなぎ食べて集団食中毒 従業員調理前に手洗いせず 横浜市が発表
横浜市の京急百貨店で先月販売された「うなぎ弁当」などで食中毒が発生し複数の客が体調不良を訴えた問題で、横浜市は、調理の前に手洗いをしない従業員がいたことなどで、食中毒が発生した可能性があると発表しました。
この問題は、京急百貨店に出店している「日本橋伊勢定」で先月販売された「うなぎ弁当」などを食べた客159人が黄色ブドウ球菌による食中毒を発症し、嘔吐や下痢などの症状を訴えたものです。このうち90代の女性1人が、食中毒との因果関係は不明なものの、死亡しています。
横浜市は5日、これまでの調査状況を発表し、従業員による手洗いが不十分だったことで食中毒が発生した可能性があると明らかにしました。
横浜市の従業員への聞き取り調査によると、調理の前や調理中に全く手洗いをしない従業員がいるなど、十分な手洗いが行われていなかったということです。
また、従業員による健康状態に関する記録も十分に記載されておらず、責任者が従業員の健康状態を把握していなかったことなども食中毒が発生した原因と考えられるとしています。
横浜市は今後も立ち入り調査を継続し、指導を進める方針です。