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【解説】巨大地震の発生に注意を呼びかける「後発地震注意情報」日本海溝・千島海溝沿いでの巨大地震の可能性とは…

2022年12月19日 22:04
【解説】巨大地震の発生に注意を呼びかける「後発地震注意情報」日本海溝・千島海溝沿いでの巨大地震の可能性とは…
今月から運用が開始された「北海道・三陸沖後発地震注意情報」。日本海溝と千島海溝で巨大地震発生の可能性が高まった時に発表されます。どのような情報なのか?発表されたらどう対応すべきなのか?社会部災害担当・内藤ミカ記者が解説します。【週刊地震ニュース

■日向灘震源の地震では宮崎で震度4も 先週は震度3以上が5回

12月12日から18日までの期間、震度1以上の地震が34回発生しました。このうち震度3以上の地震が5回、うち1回は震度4でした。

▼13日午後11時25分頃、鹿児島県瀬戸内町で震度4の地震がありました。この地震の震源は奄美大島近海でマグニチュード6.0、震源の深さは37キロでした。

▼15日午後1時30分頃、北海道寿都町やニセコ町などで震度3の揺れを観測する地震がありました。震源は後志西部、マグニチュードは4.3、震源の深さは13キロでした。

▼16日午前9時25分頃、栃木市や埼玉県行田市などで震度3の地震がありました。この地震の震源は茨城県南部、地震の規模を示すマグニチュードは4.2、震源の深さは80キロでした。

▼18日午前0時54分頃、石川県珠洲市で震度3となる地震がありました。震源は石川県能登半島沖、マグニチュードは3.9、震源の深さは10キロでした。

▼18日午前3時6分頃、日向灘を震源とする地震がありました。この地震では宮崎市と日南市で震度4となっています。マグニチュードは5.4、震源の深さは30キロでした。

■巨大地震の可能性高まる「後発地震注意情報」とは

12月16日から新たな地震の情報「北海道・三陸沖 後発地震注意情報」の運用が開始されました。

北海道から岩手県にかけての沖合には「日本海溝」と「千島海溝」という地震をひきおこす2つのプレートの境界があります。

このエリアでは過去、巨大地震が発生したあと、さらに大きな地震が起きていることが分かっています。ひとつは、2011年の東北地方太平洋沖地震「東日本大震災」です。3月9日にマグニチュード7.3の規模の大きな地震が発生し、その2日後の3月11日にマグニチュード9の超巨大地震が起きました。

そして、1963年に択捉島南東沖で起きたマグニチュード7の地震では、そのおよそ18時間後にマグニチュード8.5の地震が起きています。

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■大規模地震後の新たな大地震に注意