南海トラフ「緊急地震速報」最大13秒遅れる可能性も メンテナンス作業のため
南海トラフ巨大地震に備えて海底に設置されている地震・津波観測監視システムの一部で、2月上旬にメンテナンス作業がおこなわれるため「緊急地震速報」の発表が最大で13秒程度遅れる可能性があるということです。
気象庁によりますと、南海トラフの海域で発生する地震や津波に備えて、防災科学技術研究所が海底に設置している地震・津波観測監視システム(DONET)の一部で、2月3日から4日にかけてメンテナンス作業がおこなわれるため、和歌山県の潮岬沖から、高知県の室戸岬沖にある観測点のデータが一時的に活用できなくなるということです。
気象庁は観測データを「緊急地震速報」の発表に利用しているため、仮に、この周辺海域を震源とする地震が発生した場合、「緊急地震速報」の発表が平常時よりも最大で13秒程度遅れる可能性があります。
ただ、津波警報や地震情報の発表には影響はないとしています。
「DONET」の観測網では、海底に設置された地震計や水圧計などの機器がケーブルで接続されていて、南海トラフ地震など海溝型の地震や津波を直接検知できるよう24時間、データを取得し気象庁や研究機関などに送られています。