“千島・日本海溝M7地震”で注意喚起へ
北海道から東北の沖合にある千島海溝や日本海溝でマグニチュード7クラスの地震が起きた場合、国は、さらなる巨大地震に念のため注意するよう呼びかける方針を決めました。
千島海溝や日本海溝でマグニチュード9クラスの巨大地震が発生した場合、北海道から東北の太平洋沿岸に、最大で20メートルを超える巨大な津波が押し寄せ、約19万9000人が死亡すると想定されています。
このため内閣府は、被害を減らすための方策について検討を進め、千島海溝や日本海溝で、マグニチュード7クラスのひと回り小さな地震が起きた場合には、さらなる巨大地震に念のため注意を呼びかけることが必要だとする報告書をまとめました。
ただ、千島海溝と日本海溝では、2年に1回程度の頻度でマグニチュード7クラスの地震が発生しており、また、実際にその後、さらに大きな巨大地震が起きるケースは100回に1回程度だとして、内閣府は、「普段からの備えを徹底するよう呼びかけるもので、避難を求めるものではない」と説明しています。
内閣府は今後、気象庁などと連携し、具体的な情報発信のあり方について、検討を進めることにしています。