高速の橋りょう“耐震補強”対策を加速化へ NEXCO東日本など高速道路4社が計画まとめる
大規模地震発生時において、高速道路は緊急輸送路として一刻も早く通行できるよう機能を回復する必要がありますが、高速の橋りょうの耐震補強工事は依然、行われていない箇所が多く残っています。NEXCO東日本など高速道路4社は13日、対策の加速化を話し合い、対策の加速化について計画をまとめました。
NEXCO東日本などによりますと、高速道路4社が管理する橋りょうは1万7605あり、落橋や倒壊を防ぐための補強工事はその全てで既に終わっています。しかし、路面にできる段差やずれを防止し速やかに通れるようにするための対策工事は予定より遅れていて、全体のおよそ2割あまり、4005の橋梁でいまだ行われていません。
これについて、高速道路4社が13日に話し合いを行い、対策加速のための実施計画をとりまとめました。
それによりますと耐震補強工事の省力化・工期短縮につながる新技術の採用を検討すること。上下線が分かれている橋りょうについては、従来のように上下線同時に対策工事を行わず片側のみの工事を優先して進めることで上下線ともに通行不能にならないようにするなどとしています。
NEXCO東日本など4社は、大規模な地震の発生確率が高い地域では、地震後も途切れることなく通行できるようにするための対策工事について、2030年度までの完了を目指すとしています。