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「食べログ」に約3800万円賠償命令“評価”の算出巡り

2022年6月16日 22:05
「食べログ」に約3800万円賠償命令“評価”の算出巡り

飲食店の評価を巡り、16日、注目の判決が言い渡されました。人気グルメサイト「食べログ」の評価算出の変更で不利益を被ったとする焼き肉チェーン店の主張が認められ、およそ3800万円の支払いが命じられました。

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「飲食店を選ぶ時、どうしているか?」を街で聞きました。

「食べログとかですかね」

「星の点数とレビューの数です」

「3.5に近いのが一番いいかなっていうのが自分の中であります」

「食べログ」は掲載レストラン数は80万件以上、月間利用者数は8000万人を超えるという大手グルメサイトです。

その「評価点」を巡り、16日、東京地裁で「食べログ」を運営する「カカクコム」に賠償金の支払いを命じる判決が下されました。

訴えを起こしていたのは、都内を中心に焼き肉チェーン店「KollaBo」を運営する「韓流村」です。訴状などによりますと、2019年の5月7日と5月21日の食べログの評価点は大部分の店舗で下がっていて、特に「中目黒店」はマイナス0.45点と大幅にダウンしました。

そもそも「食べログ」には、飲食店が有料会員になると検索で上位に掲載されるシステムがあります。

韓流村側は、「食べログ」がこの有料会員になってもらうためや、加盟店に、より高額な料金プランに変更してもらおうと、複数の店舗を運営する「チェーン店」の評価点が“下方修正”される算出方法に変更したと主張していました。

この「算出方法」の使用の差し止めとともに、売り上げが下がったなどとして、およそ6億4000万円の損害賠償を求めていたのです。

一方「カカクコム」側は、裁判で口コミの多数投稿など、点数の意図的な操作を防止するため、算出方法は定期的に見直しを行っているとした上で、全面的に争っていました。

グルメサイトの「評価点の算出方法」を巡り争われた“異例の裁判”。

16日午後、東京地裁は「『韓流村』にとってあらかじめ計算できない不利益をあたえるものだ」と、「食べログ」がチェーン店の評価点を下げる運用に変更したことは、優越的な立場を乱用した独占禁止法違反にあたると認定しました。

運営会社の「カカクコム」に対し、およそ3840万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。一方で、算出方法の使用の差し止めについては認めませんでした。

この判決を受け、「韓流村」の社長は訴えの一部が認められたことは「素直にうれしい」と話す一方で、飲食チェーンの評価点が“下方修正”される算出方法の使用の差し止めなどを求め、控訴する意向を明らかにしています。

韓流村 任和彬社長
「食べログは本来の飲食店のプラットホームとしての機能、お客さん、消費者がつけた点数が素直に反映されて、公平公正に反映されて、そういうような環境が作られることを願っています。なので、そこに対して裁判所の方にご理解をもう少し求めていくために、我々は控訴する予定です」

一方、「カカクコム」は判決文の内容を詳細に確認した上で、今後の対応について検討するとしています。