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「ハイパーカミオカンデ」一部完成、内部を報道公開 素粒子の謎に迫る世界最大の地下施設に 岐阜・飛騨市神岡町

2023年10月30日 6:33
「ハイパーカミオカンデ」一部完成、内部を報道公開 素粒子の謎に迫る世界最大の地下施設に 岐阜・飛騨市神岡町

二度のノーベル賞に貢献した岐阜県飛騨市の観測施設・カミオカンデシリーズの新たな施設の一部が完成し、内部が報道向けに公開されました。

飛騨市神岡町で建設が進む「ハイパーカミオカンデ」は、物質を構成する最も小さな単位「素粒子」のうち、いまだ謎の多い「ニュートリノ」を観測する施設です。

初代となる「カミオカンデ」と、現在稼働している「スーパーカミオカンデ」は、それぞれニュートリノをめぐり日本人のノーベル物理学賞受賞に貢献していて、新たに建設される「ハイパーカミオカンデ」はより大規模で精度の高い観測が期待されています。

公開されたのは地中に掘られた高さ21メートルのドーム部分で、その下ではニュートリノをとらえるための深さ73メートルにもおよぶ空洞が、現在も掘り進められています。

神岡宇宙素粒子研究施設長・塩沢真人氏:
「どうして宇宙が現代の姿になってきたのか。宇宙の進化を理解するには素粒子の性質の理解が欠かせない」

完成すると、地下にあるニュートリノ観測施設としては世界最大になるというハイパーカミオカンデは、2027年度の本格稼働を目指しています。

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