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岐阜県多治見市『ラウンドアバウトサミット』開催 ラウンドアバウト整備で交通事故件数が18件から0件になった事例も 

2024年10月17日 18:25
岐阜県多治見市『ラウンドアバウトサミット』開催 ラウンドアバウト整備で交通事故件数が18件から0件になった事例も 
若松町のラウンドアバウト(多治見市提供)

「ラウンドアバウト(環状交差点)」に関連したシンポジウム『ラウンドアバウトサミットin多治見』が11月7日、岐阜県多治見市内の「バロー文化ホール」で開催されます。

今回で10回目を迎えるサミットは、多治見市も含めた全国12市町で構成する「ラウンドアバウト普及促進協議会」が2年に1度開いています。多治見市は協議会に2019年から加盟しており、開催地となるのは今回初めてです。


ラウンドアバウトは、中心に島があり、その周囲を右回りで周回する環状の交差点で、一時停止位置や信号機がないという特徴をもっています。導入のメリットとしてあげられているのは、事故の減少につながる、信号機がないために災害による停電時でも交差点の機能が失われない、という点です。

2014年9月に改正道路交通法が施行され、ラウンドアバウトは環状交差点として法的に整備されるようになりました。現在、日本では120カ所以上に設置されています。岐阜県内では、多治見市に設置の2カ所を含め、全4カ所に設置済みです。


多治見市は、市内でも交通量の少ない大藪町の交差点をラウンドアバウトに切り替え、23年3月に工事を完了させています。
国道19号と国道248号が交差する交通量の多い若松町の交差点では、市内2カ所目のラウンドアバウトを設置する予定となっており、今年10月に切り替え工事が完了する予定です。供用はすでに、工事完了前の今年7月中旬から開始されています。

今後は、市街地に設置した若松町の交差点と市郊外に設置した大藪町の交差点において、ラウンドアバウトへの転換の効果を見ながら、設置を増やしていくのか検討していくということです。若松町の交差点では、23年度中の交通事故は18件発生しているのに対し、今年7月の供用開始からは無事故となっているということです。

関係者はサミット開催の機会について、「市内にすでに2カ所設置している先駆者の使命として、ラウンドアバウト積極的にPRしていきたい」と話しています。
『ラウンドアバウトサミットin多治見』は一般の参加も可能だということで、多くの参加者の来場を呼びかけています。

当日は13時開場で、ラウンドアバウトについての取組報告のほか、パネルディスカッションが予定されています。

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