三重県川越町にある石こうボード製造会社の工場周辺で硫化水素が検出された問題で、この会社が20年前に不良品の石こうボードを工場の敷地内に埋めていたことがわかりました。

川越町の石こうボード製造会社「チヨダウーテ」の工場周辺では、今年4月、異臭が発生し、三重県が調べたところ、工場近くの水路付近で硫化水素が検出されていました。

これまでに健康被害は確認されていません。

問題をうけ、チヨダウーテは社内調査の結果を公表し、2004年4月ごろ、不良品の石こうボードを工場の敷地内に埋めていたことがわかったということです。

チヨダウーテは今月29日から地質調査を始めるとともに、今後、特別調査委員会を設置し、石こうボードが埋められた経緯や硫化水素の発生との因果関係などについて調べるとしています。

県は、廃棄物処理法違反に当たる可能性があるとして調査しています。