岐阜県内で特殊詐欺の被害が多発していることを受け、岐阜県警は5日、1回目の「特殊詐欺警戒警報」を発令しました。

「特殊詐欺警戒警報」は岐阜県警が12月から始めた取り組みで、県内で特殊詐欺の被害が7日間で7件以上発生した場合に発令されるものです。4日までに7件、約500万円の被害が起きたことを受け、5日から12月9日までの期間で発令しました。

発令を受け警察はさっそく岐阜市内のコンビニエンスストアで、店員に対し、客への声かけを依頼していました。期間中はほかにも無人ATMで、利用者に注意喚起を行うなど見回る警察官を増やして啓発に当たるということです。

岐阜県では今年10月末までに、被害額が約3億9000万円と急増していて、去年を上回るペースだということです。特にパソコンにウイルス感染の警告画面が現れ、修理名目で電子マネーなどを要求する「サポート詐欺」の手口が急増の要因となっています。

警察は「固定電話にかかってくる電話は少しでも詐欺を疑ってほしい。長電話は心理的につけ込まれやすいので切る勇気をもってほしい」などと呼びかけています。