ゴスペルソングを歌う活動をしていた男性を包丁で刺し殺害しようとしたなどの罪 検察側が男に懲役8年を求刑
去年10月、名古屋市熱田区の公民館で、ゴスペルソングを歌う活動をしていた男性を包丁で刺し、殺害しようとしたなどの罪に問われている男の裁判で、検察側は懲役8年を求刑しました。
起訴状などによりますと、熱田区に住む無職の前田道夫被告(69)は、去年10月、熱田区内の公民館で、ゴスペルソングを歌う活動をしていた当時54歳の男性を、包丁で数回突き刺し、殺害しようとしたなどの罪に問われています。
また、止めようとした男性の妻を包丁で突き刺し、けがをさせた罪にも問われています。
これまでの裁判で前田被告は、起訴内容を認めていました。
22日開かれた裁判で、検察側は「犯行の1か月ほど前から殺意を強めていて、『何が何でも殺したい』という強固な殺意に基づく執拗な犯行」などと指摘し、懲役8年を求刑しました。
一方の弁護側は、被告が「歌声がうるさい」などと苦情を言っていたにもかかわらず、改善しなかった被害者らにも落ち度があるとした上で、「強固かつ確定的な殺意を抱いていたわけではない」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は11月28日に言い渡される予定です。