起訴状などによりますと、名古屋市中区に住む、無職の加藤ありさ被告（22）は、マッチングアプリで知り合った男性5人から、恋愛感情を利用して現金計845万円をだまし取った罪に問われています。

これまでの裁判で、加藤被告は「間違いないです」と起訴内容を認めていました。

23日、名古屋地裁で開かれた裁判で、検察側は、被害にあった男性の代理として、「謝罪の気持ちや反省をしていない」と述べた上で、「複数の男性の好意を利用した卑劣な犯行」「ホストにのめりこみ、金欲しさに詐欺をはたらいたのも短絡的で身勝手」などと指摘し、懲役4年を求刑しました。

一方の弁護側は、「反省の弁も述べており、1人の被害者を除いて示談も済ませている。示談金の分割払いのために働く必要もある」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。

判決は、2月6日に言い渡される予定です。