三重県津市の職員が市の指定業者と共謀して水道工事の修繕費用を騙し取ったとして逮捕された事件で職員が業者から賄賂を受け取っていたとして12日、再逮捕されました。

警察によりますと、津市職員の中村一男容疑者（56）と松岡泰成容疑者（51）は、新英工業の代表取締役新居利英容疑者（50）と共謀し、おととし8月から去年1月までの間に、津市が行った水道工事3件を新居容疑者の会社が行ったように偽装し、修繕業務委託料として合わせて約8万円をだまし取った疑いで先月、逮捕されていました。

その後の捜査で中村容疑者ら2人が新居容疑者の会社に優先的に水道工事を発注する見返りに洗濯機など合わせて20万円相当の物品を受け取っていた疑いがあるとして、警察は、12日、収賄の疑いで2人を再逮捕しました。また、新居容疑者も贈賄の容疑で再逮捕しました。

松岡容疑者は当初、津市の聞き取りに対し「新英工業は市内で起こる漏水などの緊急時でも津市役所からの工事の依頼を専門的に受けていたためにお礼の意味で工事を依頼したように偽装した」「業者から金銭などは受けていない」と話していたということです。