【10月12日グランドオープン】竹島水族館が新館増設で広さ約2倍に! カピバラエリアはスタッフの手作り オタリアは自分で歩いてお引っ越し 水族館総出でリニューアル 愛知・蒲郡市
「タカアシガニ」「オタリア」「カピバラ」・・・注目の生き物が目白押し!
リニューアルに向けて工事を進めていた愛知県蒲郡市にある竹島水族館。10月10日、その内部が報道陣に公開されました。
新館を増設して敷地面積は約2倍に! 目玉となる展示は、幅7メートルもある巨大水槽でのびのびと過ごす“キモカワ”深海生物「タカアシガニ」。新しい水槽では下から眺めることもできるので、タカアシガニの裏側までじっ~くり観察できちゃいます!
拡大されたアシカエリアでは、アシカの仲間オタリアの「ラブちゃん」がお出迎え。リニューアルのポイントを、スタッフの酒向さんに教えてもらいました!
酒向穂さん(ナヌカザメ推し):
「大きく変わったのが、水の中が完全に見えるので、ラブちゃんの泳いでる姿がはっきりとお客さんから見えるようになりました。好奇心旺盛な子なので、ガラスの前に来ると『だあれ?』とのぞき込んでくれます」
さらに、屋外の新エリアにはカピバラが・・・いるはずだったのですが、なぜか姿が見えません。よ~く見てみると、草むらがカサカサと揺れています。新しい環境に警戒して隠れてしまったようです。
なんとか姿を見たいと、待つこと約1時間・・・ようやく慣れてきたのか、草むらから出てきてむしゃむしゃと食事をはじめました。
森美由紀さん(アシカ推し):
「いままでは屋内で木もあまりなく、さみしい環境にいた。いまは光もあたって植物もたくさんあって、なるべく自然に近い環境で過ごせる」
生き物が広い空間で暮らせるようになった今回のリニューアル。来館客も生き物の魅力を、より感じられるようになっています。
リニューアルでより貧乏に!? 人間も動物も水族館総出でリニューアル
生まれ変わった竹島水族館ですが、かつては”貧乏水族館”として知られ、廃館寸前とまで言われたこともありました。しかし、館長をはじめとしたスタッフたちの努力によって、現在の状態まで立て直すことに成功したのです。
もう貧乏とは無縁かと思いきや、竹島水族館の小林館長は「総工費は約7億円。金融機関から借り入れをして、より貧乏水族館になりました」と話します。
今でも経費削減のために色々と工夫をしているそうで、リニューアルしたカピバラエリアは、植物の選定や土入れ、植栽まですべてスタッフが行い、手作りで仕上げたといいます。
アシカエリアの引っ越しも、ラブちゃんは体重が約100キロもあって人の力では運べないので、自身で歩いてもらいました。ラブちゃんは賢い子なので、トラブルもなく無事に引っ越し完了!
動物たちも一緒になって水族館総出でリニューアルしたのです!
竹島水族館 小林龍二館長:
「いままではお世辞にも広くて快適な水族館と言えなかったんですけど、今回それを全て解消しまして、いいところは残しつつ、さらに進化させて、お客さんがより楽しくゆったりと水族館を味わえるようにしました」
メディア向けの公開が終わると、一般のお客さん向けのプレオープンが開始。訪れていた人に感想を聞いてみると「敷地も広くなって、ぱっと見も新しくてきれいな感じがするので、いいなと思いました」「お金がないイメージだったんですけど、これだけいろんな展示方法があっておもしろいなと思います」と好評でした。
リニューアルして広くきれいになっても、親しみやすさは変わらない竹島水族館。10月12日にいよいよグランドオープンです!