睡眠の役割と重要性を親子で学ぶ「PTA親子眠育講習会」 岐阜県下呂市の小坂中学校で開催
岐阜県下呂市の小坂中学校で22日、「PTA親子眠育講習会」が開催され、東京大学で睡眠研究を行う岸哲史特任講師の講演や、睡眠の課題解決に取り組むワークショップなどで、生徒や保護者たちが睡眠の役割と重要性について学びました。
小坂中学校では、睡眠をこれまで以上に大切にしたいという保護者の願いから、2022年度より眠育の取り組みを開始。2023年には岐阜県の学校として初めて、東京大学と理化学研究所が行う「子ども睡眠健診プロジェクト」に参加し、59人の生徒と21人の保護者らが、10月18日から24日までの1週間、リストバンド型のウェアラブル測定器を装着して、睡眠の時間や質を測定。そのデータをもとに一人ひとりに「子ども睡眠健診レポート」が作成されました。
この測定で、小坂中学校全体の総合評価は「とても良い」「良い」「普通」を合わせて80%を超える良い結果となりましたが、個々の結果を見ると睡眠課題を抱えている生徒も多いことなどを受け、「PTA親子眠育講習会」の開催を決めたということです。
講演会の前半は、心の健康と睡眠時間の関係性や睡眠改善の重要性など、「睡眠の役割と大切さ」について岸特任講師の講義が行われました。後半では、生徒と岸特任講師の対話型ワークショップを開催。生徒たちは各々の「子ども睡眠健診レポート」から自らが抱える睡眠課題を見つけ、岸特任講師に質問しながら解決のための睡眠プロジェクト計画を作成しました。
小坂中学校によりますと、講演会に参加した生徒や保護者たちからは好評で、保護者からは「子どもだけでなく、親も一緒に睡眠課題を改善することが重要だとわかった」という声も上がったということです。