“肉まん”をレンチンしたら燃えた…!? 加熱しすぎで中の油が発火する恐れも 「秋の火災」は日常に潜む意外なリスクに要注意!
空気が乾燥してくるこの季節、火災の危険は日常の思わぬ場面にも潜んでいるようです。ほっかほかの“肉まん”から火が出てしまった、そのワケとは…?
空気乾燥で要注意! 日常に潜む火災のリスク
そこで、名古屋市消防局の協力のもと、実験を行いました。
肉まん1つを電子レンジに入れて加熱し続けると、加熱時間が3分半をすぎたころから煙が出始めました。
加熱を始めて約6分が経過すると、「ガシャン!」と肉まんを乗せていた皿が割れる音が。さらに加熱を続けると、「ボン!」という音とともにレンジの中の肉まんが発火。
中を確認すると、黒焦げになっていました。
名古屋市消防局 予防課 細原涼司さん:
「5分以上加熱すると発火にいたる恐れが高いと思います。子どもが適正な時間を把握していない状態で時間を設定し、発火することも」
炭水化物が多く含まれると炭化しやすいため、サツマイモなどの根菜類の加熱にも注意が必要です。
また、気温が下がると洗濯物が乾きにくくなるため、早く乾かすために電気ストーブの近くに干したくなりますが、そこにも火災のリスクが…。
名古屋市消防局 予防課 細原涼司さん:
「ストーブに洗濯物が接触してしまい、洗濯物が燃えてしまうことがあります。洗濯物の近くでストーブを使わないようにお願いいたします」
十分に距離をとったつもりでも、風などで洗濯物が落ちてしまったり、ハンガーの向きが変わって、ストーブと接触してしまうこともあります。
洗濯物とストーブの距離が近すぎた場合、薄手のタオルの場合は約1分半で煙が出始め、わずか2分半ほどで発火。大きな炎が上がりました。
思わぬ火事を防ぐためにも、ストーブの近くには燃えやすい物を置かない意識が必要です。
名古屋市内で550件の火災発生 火災の原因トップ3は…?
名古屋市では、去年1年間で550件の火災が発生し、20人が亡くなっています。その原因は、何が多いのでしょうか。
名古屋市消防局 予防課 細原涼司さん:
「年によって変わるが、上位3つがじゅんぐりで変わっている。第3位がコンロ、第2位がたばこ、第1位は放火になります」
去年、名古屋市で起きた火災の原因トップ3は、3位と2位は“うっかり”が原因となることが多い「コンロ」と「たばこ」。1位は意外にも「放火」でした。住宅だけでなく、物置のゴミや枯れ草などに火がつけられるケースも含まれるということです。
家庭でできる対策はあるのでしょうか。
名古屋市消防局 予防課 細原涼司さん:
「敷地内にゴミを置いてしまったり、共同住宅でしたら共用部にゴミを置いてしまうと、火がつけられやすくなる。年末にかけてゴミがたくさん出ると思うが、出す際は収集日の朝に出していただくようにお願いいたします」
「ごみは収集日の朝に出す」「家の外に物を置かない」の2点が放火対策には効果的だということです。火事を出さないためにも、十分に注意しましょう。