公民館でゴスペルソングを歌う活動をしていた男性を包丁で刺し殺害しようとしたなどの罪 男に懲役5年6か月の判決 名古屋地裁
去年10月、名古屋市熱田区の公民館で、ゴスペルソングを歌う活動をしていた男性を包丁で刺して、殺害しようとしたなどの罪に問われている男に対し、名古屋地裁は、28日、懲役5年6か月の判決を言い渡しました。
起訴状などによりますと、熱田区に住む、無職の前田道夫被告(69)は、去年10月、熱田区の公民館で、当時54歳の男性の背中を、包丁で数回突き刺し、殺害しようとしたほか、止めようとした男性の妻にも包丁を突き刺し、けがをさせたなどの罪に問われています。
夫婦は当時、公民館でゴスペルソングを歌う活動をしていました。
これまでの裁判で、検察側は懲役8年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
28日、名古屋地裁で開かれた判決公判で、久礼博一裁判長は、「強い悪意が感じられる悪質な犯行」と指摘した一方、「被告が『歌声がうるさい』などと苦情を言っていたにもかかわらず、改善されなかったのは同情の余地がある」などとして、懲役5年6か月の判決を言い渡しました。